個人事業主の節税対策まとめ|今日からできる節税テクニック総ざらい
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税金

個人事業主の節税対策は、経費を漏れなく計上し、青色申告に切り替え、共済・年金制度を活用するのが大きな柱です。今日から取り組める節税テクニックをカテゴリー別に総ざらいし、自分に合う対策を見つけましょう。
個人事業主やフリーランスの方にとって、税金は避けて通れない悩みのひとつです。会社員と違って自分の工夫で税額をコントロールできる余地が大きい一方、制度を知らないままでいると、本来払わなくてよい税金まで納めてしまうことも少なくありません。
☑ 売上は増えたのに、税金が高くて手取りが思ったより残らない
☑ 節税したい気持ちはあるけれど、何から手をつければよいかわからない
☑ 確定申告のたびに「もっと早く対策しておけばよかった」と後悔している
以下では、個人事業主が今日から取り組める節税対策を「経費」「控除」「共済・年金制度」などのカテゴリーごとに整理していきます。全体像をつかめば、自分に合った対策がきっと見つかります。
「節税はしたいけれど、その前の帳簿づけで手いっぱい」というときは、記帳を任せられる記帳代行という方法もあります。まずは節税の全体像から確認しましょう。
節税の基本は「経費」と「控除」の2本柱
所得税は、ざっくりいうと「収入−経費−各種控除」で計算された課税所得に税率をかけて求めます。つまり節税の基本は、経費を漏れなく計上することと、使える控除を最大限活用することの2つに集約されます。
経費を漏れなく計上する
事業のために使ったお金は、原則として経費になります。仕入代金や交通費だけでなく、打ち合わせのカフェ代、参考書籍、仕事用のソフトウェア利用料なども対象です。領収書やレシートをきちんと保管し、計上漏れをなくすことが節税の第一歩です。
所得控除をフル活用する
所得控除には、基礎控除のほかに社会保険料控除、生命保険料控除、医療費控除、配偶者控除、扶養控除などさまざまな種類があります。該当するものを申告し忘れるだけで税額が変わってしまうため、確定申告の前にチェックリストとして見直す習慣をつけましょう。
「節税」と「脱税」は別物
事業と関係のない支出を経費にしたり、売上を隠したりする行為は脱税にあたり、重いペナルティの対象になります。節税はあくまで制度のルールの範囲内で行うものです。判断に迷う支出は、根拠となるメモを残しておくか、専門家に相談するのが安心です。
青色申告で受けられる大きな節税メリット
まだ白色申告という方にとって、最も効果が大きい節税対策が青色申告への切り替えです。事前に「青色申告承認申請書」を税務署へ提出することで、さまざまな特典が受けられるようになります。
青色申告特別控除で最大65万円
複式簿記で帳簿を付け、e-Taxによる申告などの要件を満たすと、最大65万円の青色申告特別控除が受けられます(国税庁タックスアンサーNo.2072「青色申告特別控除」で確認できます)。所得からまるごと65万円を差し引けるため、所得税だけでなく住民税や国民健康保険料の負担軽減にもつながります。控除額が65万円・55万円・10万円のどれになるかは青色申告特別控除の65万円・55万円・10万円の違いで整理しています。
家族への給与を経費にできる
生計を同じくする家族に仕事を手伝ってもらっている場合、「青色事業専従者給与」の届出をすれば、家族へ支払う給与を経費にできます(国税庁タックスアンサーNo.2075「青色事業専従者給与と事業専従者控除」で確認できます)。仕事の内容に見合った金額であることが条件ですが、世帯全体で見ると大きな節税効果が期待できます。
赤字を3年間繰り越せる
青色申告なら、事業の赤字を翌年以降3年間繰り越して、将来の黒字と相殺できます(活用のしかたは青色申告の赤字繰越の活用を参照)。開業初年度に赤字が出やすい方や、年によって収入の波が大きい方にとって心強い制度です。
共済・年金制度を使った節税
個人事業主には、掛金が全額所得控除や経費になる公的な積立制度が用意されています。将来への備えと節税を同時に実現できるため、資金に余裕が出てきたらぜひ検討したい対策です。
小規模企業共済
小規模企業共済は、個人事業主が自分の「退職金」を積み立てる制度です。掛金は月1,000円から70,000円の範囲で設定でき、全額が小規模企業共済等掛金控除として所得控除の対象になります。廃業時や老後の備えとしても役立ちます。どのくらい節税になるかは小規模企業共済の節税シミュレーションで確認できます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoは、老後資金を自分で運用しながら積み立てる制度で、掛金は全額所得控除の対象です。原則60歳まで引き出せないという制約はありますが、その分、強制力をもって着実に老後資金を準備できます。
経営セーフティ共済
経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)は、取引先の倒産に備えるための制度で、掛金を必要経費にできます(経営セーフティ共済で節税するを参照)。掛金月額を増減できる柔軟さもあり、利益が出た年の対策として活用されることの多い制度です。
日々の支出で見直したい節税ポイント
大きな制度だけでなく、日常の支出の扱い方にも節税のヒントは隠れています。代表的なものを3つ紹介します。
自宅兼事務所は「家事按分」で経費に
自宅で仕事をしている方は、家賃や電気代、通信費などのうち、事業で使っている割合分を経費にできます。これを家事按分といいます。使用している面積や時間など、合理的な基準で割合を決めて、その根拠を記録しておきましょう。
30万円未満の備品は一括で経費にできる
青色申告者であれば、30万円未満のパソコンや備品を購入した年に全額経費にできる「少額減価償却資産の特例」が使えます(年間合計300万円まで/詳しくは少額減価償却資産の特例)。適用期限が定められている特例のため、利用する際は最新の情報を確認しましょう。
ふるさと納税も活用できる
ふるさと納税は厳密には節税ではありませんが、実質自己負担2,000円で返礼品を受け取りながら、所得税・住民税の控除を受けられる制度です。控除の上限額は所得によって変わるため、シミュレーションを活用して無理のない範囲で楽しみましょう。
節税で失敗しないための注意点
節税は大切ですが、やり方を間違えると、かえって事業の足を引っ張ることもあります。最後に注意点を押さえておきましょう。
手元資金とのバランスを考える
共済への加入や設備投資による節税は「お金を使う」ことが前提になるものが多いため、節税を意識しすぎると手元資金が不足してしまいます。納税額を減らすことだけを目的にせず、事業の成長や生活資金とのバランスを意識することが大切です。
制度の最新情報を確認する
税制は毎年のように改正され、控除額や適用要件が変わることもあります。実際に申告する際は、国税庁サイトなどで最新情報を確認するか、税理士などの専門家に相談すると安心です。
よくある質問
Q. 節税対策はいつから始めればよいですか?
思い立った今日からがおすすめです。特に青色申告の承認申請や各種共済への加入は、手続きのタイミングによって適用される年が変わります。年末や申告期に慌てて駆け込むのではなく、年間を通じて計画的に取り組むことで選択肢が広がります。
Q. 経費がほとんどない仕事でも節税できますか?
はい、可能です。経費の少ない業種でも、青色申告特別控除や小規模企業共済、iDeCoといった控除を活用すれば、課税所得を大きく減らせます。まずは控除制度の活用から検討してみましょう。
Q. 帳簿付けが苦手で青色申告に踏み切れません。どうすればよいですか?
会計ソフトを使えば簿記の知識がなくても複式簿記の帳簿を作成できますし、記帳そのものを代行サービスに任せる方法もあります。65万円控除のメリットは大きいため、「自分で全部やらない」という選択肢も含めて検討する価値があります。
今日からできる|節税は「知って、続ける」ことが最大のコツ
個人事業主の節税対策は、経費の計上漏れをなくすこと、青色申告に切り替えること、共済・年金制度を活用することの3つが大きな柱になります。どれも特別な裏ワザではなく、国が用意した制度を正しく使う正攻法ばかりです。
一度にすべてへ取り組む必要はありません。まずは領収書の保管と帳簿付けという土台を整え、青色申告、共済への加入とステップを踏んでいけば、毎年の税負担は着実に軽くなっていきます。
記帳代行の料金・対応範囲:領収書丸投げドットコムの個人事業主向け基本プランは月額6,600円(税込)。仕訳入力から月次試算表の作成まで対応し、領収書の枚数による追加料金はありません。初期費用は0円で、過去分は依頼開始月から申込月までの料金を初回にまとめて請求します。法人、農業・漁業・酪農・畜産業、士業、医師、整骨院は別途お見積もり。確定申告書の作成・提出は月額料金に含まれず、税込55,000円から、税理士との別途契約となります。各プランの料金・初回請求例を確認する。節税と記帳をまとめて任せられるか相談してみる(無料)。導入事例。
【本記事の監修】
領収書丸投げドットコム 責任者 山下
個人事業主・フリーランス専門の記帳代行サービス「領収書丸投げドットコム」(運営:それいけ株式会社)の責任者として、日々の記帳代行・確定申告サポートの実務知見に基づき本記事の内容を確認しています。本記事は、国税庁など公的機関の公表情報をもとに作成しています。








