確定申告の添付書類と提出方法|何を一緒に出すかをやさしく解説
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確定申告

確定申告の添付書類は、受ける控除や所得の内容によって人ごとに変わります。控除の証明書・本人確認書類の扱いと、窓口・郵送・e-Taxという提出方法の違いを整理し、自分は何をどう出せばよいかが落ち着いて分かるようにまとめました。
確定申告書そのものは何とか書けたものの、「ところで、この書類は一緒に出すんだっけ?」と手が止まってしまう。そんな経験をされた個人事業主・フリーランスの方は少なくありません。控除の証明書、本人確認の書類、提出のしかた——調べるほど項目が増えていくように感じて、不安になるのも無理はありません。一つひとつは難しい話ではないのですが、全体像が見えないと余計に複雑に思えてしまうものです。
☑ 確定申告書のほかに、何を一緒に提出すればよいのか分からない
☑ 控除の証明書はどう扱うのか、原本が必要なのか迷っている
☑ 提出方法が紙・郵送・e-Taxとあって、どれを選べばよいか決めかねている
添付書類とは何か、まず全体像をつかみましょう
添付書類は、申告書本体に書いた金額を裏づける書類で、必要なものは人によって変わります。確定申告そのものの基本的な仕組みは、国税庁タックスアンサーNo.2020「確定申告」で確認できます。
申告書本体と添付書類は役割が違う
確定申告では、所得や税額を記入する申告書本体のほかに、その内容を裏づける添付書類を一緒に提出します。申告書が「いくらの所得で、いくらの税金です」という結論を示すものだとすれば、添付書類は「その金額にはこういう根拠があります」と証明する役割を持っています。両者はセットで意味を持つ、と考えると分かりやすいでしょう。
人によって必要な書類は変わる
添付書類は、すべての人が同じものを出すわけではありません。受けたい控除の種類や、所得の内容によって必要な書類が変わります。たとえば生命保険料控除を受ける人は保険会社からの証明書が必要ですが、その控除を受けない人には関係ありません。「自分が何を申告し、どの控除を使うか」を先に整理すると、必要な書類も自然と絞り込めます。
添付が省略できる場合もある
近年は、一部の書類について提出や添付を省略できる仕組みが広がっています。ただし、省略できる場合でも一定期間の保存が求められることがあります。どの書類が省略可能かは年度や提出方法によって異なるため、最新情報は国税庁サイト等でご確認ください。
控除を受けるための添付書類
所得控除の多くは、それを裏づける証明書が必要です。ここでは代表的な控除の証明書と、医療費控除・住宅ローン控除で注意したい点を整理します。
所得控除に関する証明書
所得から差し引く各種の所得控除は、それを裏づける証明書が必要になるものが多くあります。代表的なものは次のとおりです。
社会保険料控除に関する書類(国民年金保険料の控除証明書など)
生命保険料控除・地震保険料控除の証明書
小規模企業共済等掛金控除の証明書
医療費控除を受ける場合の医療費の明細書
寄附金控除を受ける場合の寄附の証明書類
これらは秋から年明けにかけて郵送で届くものが多いため、届いた時点でひとまとめに保管しておくと、申告の時期に慌てずに済みます。何を添えてどう出すかを毎年調べ直すのが負担なら、確定申告をまるごと代行するサービスに、書類の準備から任せる方法もあります。
医療費控除は「明細書」を作る
医療費控除を受ける場合は、領収書そのものではなく、年間の医療費をまとめた医療費控除の明細書を作成して提出します。領収書は手元で一定期間保存しておく形が基本です。一年分のレシートをそのまま提出するわけではない、という点を覚えておくと安心です。
住宅ローン控除などは初年度の書類が多い
住宅ローン控除のように、最初に確定申告で手続きをする控除では、初年度に必要な添付書類が比較的多くなる傾向があります。こうした制度を初めて使う年は、早めに必要書類を調べて準備を始めると落ち着いて進められます。
本人確認と所得を証明する書類
本人確認の書類と、所得の根拠となる帳簿・請求書は、控除の証明書とは別に押さえておきたいポイントです。
本人確認書類の扱い
確定申告では、本人確認のための番号確認と身元確認が求められます。紙で提出する場合は、マイナンバーが分かる書類と、身元を確認できる書類の写しを添える形が基本です。提出方法によって扱いが変わるため、自分の出し方に合わせて確認しておきましょう。家族で一つの事業を営んでいる場合は、誰の名義で申告し誰が本人確認書類を出すかで迷いがちなので、家族で一つの事業を営むときに誰が申告するかと分担を整理しておくとスムーズです。
給与や報酬に関する書類
会社員から個人事業に切り替えた年や、副業として給与も得ている場合などは、給与の支払いに関する書類が関係してくることがあります。取引先から発行される支払いの明細なども、所得を正しく計算するための材料として手元に整えておくと安心です。夫婦それぞれに事業や給与の収入がある世帯では、夫婦ともに個人事業主の場合の申告と経費配分もあわせて確認しておくと、必要書類の見落としを防げます。
事業所得の根拠となる帳簿・書類
事業所得を申告する人は、売上や経費を記録した帳簿と、その根拠となる領収書・請求書をそろえておく必要があります。これらは申告書に必ず添付するというより、内容を正しく計算し、求められたときに示せるよう保存しておくものだと理解しておきましょう。複数の屋号や店舗を持つ方は、複数の屋号・複数店舗を持つ個人事業主の帳簿の分け方を押さえておくと、根拠書類も整理しやすくなります。
提出方法は大きく3つあります
提出方法は、窓口への持参・郵送・e-Taxの3つが基本です。それぞれの特徴を見ていきましょう。
税務署の窓口に直接持参する
作成した申告書と添付書類を、所轄の税務署の窓口に直接持っていく方法です。その場で受け付けてもらえる安心感があり、控えに収受の記録を残してもらえる場合もあります。一方、申告期の窓口は混み合いやすいため、時間に余裕を持って行くのがおすすめです。
郵送で送る
申告書と添付書類を封筒に入れ、税務署へ郵送する方法です。窓口に行く時間が取りにくい方に向いています。送付の際は、控えと返信用の封筒を同封しておくと、収受印を押した控えを返してもらえることがあります。提出期限に間に合うよう、消印の日付にも気を配りましょう。
e-Taxでオンライン提出する
インターネットを通じて電子的に申告するe-Taxという方法もあります。自宅から提出でき、一部の添付書類は内容を入力することで提出を省略できる場合があるなど、手間を減らせる利点があります。利用にはマイナンバーカードなどの準備が必要になることがあるため、事前に手順を確認しておきましょう。利用手順や準備するものは、e-Tax(国税電子申告・納税システム)の公式サイトで確認できます。
提出前に確認しておきたいこと
提出前には、控えを必ず残すことと、保存が必要な書類を捨てないことの2点を確認しておきましょう。
控え(自分用の写し)を必ず残す
提出する書類は、必ず自分用の控えを残しておきましょう。後から内容を確認したいときや、収入を証明する書類として求められたときに役立ちます。紙で出す場合は提出分とは別にコピーを、e-Taxの場合は受信通知や申告データを保存しておくと安心です。
保存が必要な書類を捨てない
提出を省略した控除証明書(保存が求められる場合があります)
医療費の領収書
事業の帳簿や領収書・請求書
提出しなかった書類でも、一定期間の保存が必要なものがあります。「出さなかったから捨ててよい」と早合点せず、申告後もしばらく保管しておく習慣をつけましょう。お客様の書類をお預かりしていると、証明書や領収書が年ごとに整理されている方ほど、申告の準備が早く進むと実感します。
よくある質問
Q. 控除の証明書は原本を提出するのですか、コピーでよいのですか?
書類の種類や提出方法によって扱いが異なります。原本の提出が求められるものもあれば、e-Taxで内容を入力することで提出を省略できるものもあります。自分が受ける控除と提出方法に応じて、最新情報を国税庁サイト等でご確認ください。
Q. 添付書類を一部入れ忘れて提出してしまいました。どうなりますか?
控除に必要な書類が不足していると、その控除が受けられなかったり、後から提出を求められたりすることがあります。気づいた段階で早めに税務署へ相談し、案内に従って対応するのが安心です。提出前のチェックリストづくりが、こうした抜け漏れを防ぐ近道になります。
Q. 郵送とe-Taxでは、添付書類の扱いは同じですか?
基本的な考え方は同じですが、e-Taxでは一部の書類について入力で提出を省略できる場合があるなど、細かな取り扱いが異なります。どちらの方法でも、省略した書類の保存が必要なことがある点は共通しています。
今日からできる添付書類の準備
確定申告の添付書類は、控除の証明書や本人確認の書類など、人によって必要なものが変わります。まずは「自分が何を申告し、どの控除を使うのか」を整理し、それに対応する書類をそろえることが第一歩です。全体像さえつかめれば、項目が多くても一つずつ確認していくだけで対応できます。提出方法は窓口・郵送・e-Taxの3つが基本で、どの方法でも控えを残すことと、保存が必要な書類を捨てないことは共通して大切です。
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【本記事の監修】
領収書丸投げドットコム 責任者 山下
個人事業主・フリーランス専門の記帳代行サービス「領収書丸投げドットコム」(運営:それいけ株式会社)の責任者として、日々の記帳代行・確定申告サポートの実務知見に基づき本記事の内容を確認しています。本記事は、国税庁など公的機関の公表情報をもとに作成しています。








