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2026/8/11

プログラミング講師・オンライン家庭教師の確定申告|報酬区分と経費を解説

  • 確定申告

プログラミング講師・オンライン家庭教師の報酬は、活動の実態によって事業所得・雑所得・給与所得に分かれ、源泉徴収された税額は確定申告で精算します。報酬の所得区分の考え方と、経費にできる費用の範囲を整理します。

複数のスクールやプラットフォーム、個人の生徒からそれぞれ報酬を受け取ることが多く、収入の管理が複雑になりがちです。「これは事業所得?それとも雑所得?」「源泉徴収されている分はどうなるの?」と、いざ確定申告の時期になって戸惑う方は少なくありません。自分の状況に合った申告の全体像から、順につかんでいきましょう。

☑ プログラミングスクールや家庭教師マッチングサイトから受け取る報酬を、どう申告すればよいかわからない

☑ 受講料の一部が源泉徴収されているけれど、確定申告でどう扱うのか不安だ

☑ パソコンや教材、通信費など、どこまで経費にできるのか判断に迷う

報酬の所得区分、源泉徴収の扱い、経費にできる費用、そして申告の進め方を順に見ていきます。

講師・家庭教師の報酬はどの所得区分になる?

事業所得と雑所得の分かれ目

講師業の報酬は、その活動の実態によって事業所得または雑所得のいずれかに区分されます。継続的・反復的に、独立した立場で対価を得ているなら事業所得、片手間の副業的な収入であれば雑所得として扱うのが一般的な考え方です。

たとえば、プログラミング講師を本業として複数のスクールや生徒を抱え、毎月安定して収入を得ている方は事業所得に該当しやすいといえます。一方、会社員が休日に月数回だけ家庭教師をしている、といったケースでは雑所得になることが多くなります。塾・家庭教師の報酬の扱いは塾・家庭教師の確定申告、オンライン講座の報酬はオンライン講座の確定申告も参考になります。明確な金額の線引きがあるわけではなく、収入の規模・継続性・営利性・帳簿の有無などを総合的に見て判断されます。

事業所得にすると受けられるメリット

  • 青色申告を選べば、最大65万円の青色申告特別控除が受けられる

  • 赤字が出た年は、給与など他の所得と損益通算できる場合がある

  • 赤字を翌年以降に繰り越せる(青色申告の場合、原則3年間)

同じ講師業の収入でも、事業所得として青色申告を行えば税制上の優遇を受けやすくなります。青色申告特別控除の要件は国税庁タックスアンサーNo.2072「青色申告特別控除」で、赤字の繰越しの活用は青色申告の赤字の繰越しを活かす節税で確認できます。本格的に講師業を続けていくなら、開業届と青色申告承認申請書を提出して事業所得として申告することを検討するとよいでしょう。

給与として受け取っている場合は要注意

スクールとの契約形態が「業務委託」ではなく「雇用」に近い場合、報酬が給与として支払われていることがあります。給与であれば源泉徴収票が発行され、所得区分は給与所得になります。複数のスクールから給与をもらっている方や、給与と業務委託報酬が混在している方は、それぞれの支払いがどの区分なのかを支払元に確認しておくと、申告のときに混乱しません。

源泉徴収されている報酬の扱い方

講師料は源泉徴収の対象になりやすい

個人に支払われる講演料や講師料、原稿料などは、支払う側が報酬から所得税をあらかじめ差し引いて納付する「源泉徴収」の対象になることがあります。プログラミングスクールや教育プラットフォームから受け取る報酬明細を見て、支払金額より実際の振込額が少ない場合は、源泉徴収されている可能性が高いといえます。

源泉徴収された税額は、いわば所得税の前払いです。確定申告で1年分の所得と本来の税額を正しく計算し、すでに前払いした分を差し引くことで、納めすぎていれば還付を受けられます。源泉徴収されているからといって申告が不要になるわけではない点に注意しましょう。

支払調書と振込明細を必ず保管する

源泉徴収された金額を正確に把握するために、取引先が発行する支払調書や、プラットフォームのマイページからダウンロードできる報酬明細、通帳の振込記録などをこまめに保管しておきましょう。支払調書は必ずしも全ての取引先から発行されるわけではないため、明細が手元にない場合は自分で振込額と源泉税額を記録しておくことが大切です。

確定申告書での記入

確定申告書では、源泉徴収された税額を所定の欄に記入することで、最終的な納税額から差し引かれます。事業所得の場合は決算書で売上(支払金額ベース)を計上し、源泉徴収税額を申告書の該当欄にまとめて記載します。記入漏れがあると還付額が減ってしまうため、取引先ごとの源泉税額を一覧にして集計しておくと安心です。集計や申告書の作成まで任せたい場合は、確定申告の代行を利用するやり方もあります。

プログラミング講師・家庭教師が経費にできる費用

機材・ソフトウェア関連

講師業に直接必要な機材やソフトは経費にできます。代表的なものを挙げます。

  • 授業や教材作成に使うパソコン・タブレット・モニター

  • 開発環境やエディタ、デザインツールなどの有料ソフト・サブスクリプション料金

  • Webカメラ、マイク、ヘッドセットなどのオンライン授業用機材

  • クラウドサーバーやドメインなど、教材公開や演習環境にかかる費用

パソコンなど高額な機材は、購入金額によっては一度に全額を経費にできず、減価償却として複数年に分けて計上する必要があります。ソフトウェアや教材サイトの費用の扱いは、ソフトウェア・ホームページの計上と償却が参考になります。判断に迷う場合は、購入金額のわかる領収書を残したうえで処理方法を確認しましょう。

学習・スキルアップにかかる費用

講師として教える内容の質を保つための学習費用も、事業との関連性が説明できれば経費になり得ます。

  • 新しいプログラミング言語や技術を学ぶためのオンライン講座の受講料

  • 技術書・専門書の購入費

  • 勉強会やカンファレンスへの参加費、関連する交通費

ただし、講師業と無関係な趣味的な学習や、私生活で使う割合が高いものは経費として認められにくくなります。「なぜこの支出が講師業に必要なのか」を説明できるかどうかが一つの目安です。

通信費・家事按分

オンライン授業が中心の講師にとって、インターネット回線やスマートフォンの通信費は欠かせない経費です。ただし、自宅の回線やスマホを私用と兼用している場合は、全額ではなく事業で使う割合分だけを経費にする「家事按分」が必要です。授業時間や使用状況をもとに、たとえば通信費の何割を事業用とするか、合理的な基準を決めて按分しましょう。自宅の一室を授業や教材作成に使っている場合は、家賃や電気代の一部も同様に按分して経費にできます。

申告をスムーズに進めるための準備

収入源ごとに記録を分けて管理する

講師業は、複数のスクール・プラットフォーム・個人の生徒など、収入源が分散しやすいのが特徴です。どこからいくら受け取り、そのうち源泉徴収がいくらだったのかを取引先ごとに整理しておくと、申告時の集計がぐっと楽になります。表計算ソフトや会計ソフトを使い、入金のたびに記録する習慣をつけるのがおすすめです。取引先ごとに「受取額」「源泉税額」「入金日」を並べておくと、後の集計が一気に楽になります。

事業用とプライベートの口座を分ける

報酬の振込や経費の支払いに使う口座を、生活費の口座と分けておくと、お金の流れが追いやすくなります。事業用の口座やクレジットカードを用意しておけば、明細がそのまま帳簿づけの資料になり、入力の手間も減ります。確定申告の直前にまとめて作業するより、日々こまめに整理しておくことが、結果的にいちばんの近道です。

青色申告を選ぶなら早めの届出を

青色申告特別控除などのメリットを受けるには、原則としてその年の3月15日まで(その年に開業した場合は開業日から2カ月以内)に青色申告承認申請書を提出しておく必要があります。これから本格的に講師業を続けるなら、開業届とあわせて早めに手続きを済ませておきましょう。期限を過ぎると、その年は青色申告ができず白色申告になってしまう点に注意が必要です。

よくある質問

Q. 会社員をしながら副業でプログラミングを教えています。確定申告は必要ですか?

給与を1か所から受けている会社員の方で、副業の所得(収入から経費を引いた金額)が年間20万円を超える場合は、原則として確定申告が必要です。20万円以下であれば所得税の確定申告は不要となるケースもありますが、その場合でも住民税の申告は別途必要になることがあります。また、源泉徴収されている報酬があるなら、申告することで税金が還付される可能性もあるため、所得が少なくても申告を検討する価値はあります。

Q. 生徒から現金で受け取った謝礼も申告しなければいけませんか?

はい。振込か現金かを問わず、講師業で得た報酬はすべて収入として申告する必要があります。現金でのやり取りは記録が残りにくいため、受け取った日付・相手・金額を自分でメモや帳簿に残しておくことが大切です。記録がないまま申告から漏れてしまうと、後から指摘を受けた際に余計な負担が生じることもあります。

Q. パソコンを買い替えたのですが、購入費は全額その年の経費にできますか?

購入金額によって扱いが変わります。金額が小さいものはその年の経費にできますが、一定額以上の機材は減価償却として数年に分けて経費計上するのが原則です。事業専用ではなくプライベートでも使う場合は、使用割合に応じた按分も必要になります。判断が難しいケースも多いので、購入金額がわかる領収書を保管したうえで、処理方法を確認しておくと安心です。

まとめ|報酬区分と経費を押さえれば申告は怖くない

プログラミング講師・オンライン家庭教師の確定申告では、まず自分の報酬が事業所得・雑所得・給与所得のどれにあたるかを整理し、源泉徴収された税額を漏れなく集計することが出発点になります。そのうえで、機材費・学習費・通信費などを家事按分も含めて適切に経費計上すれば、納めすぎた税金の還付を受けられたり、税負担を抑えられたりします。収入源が分散しやすい職業だからこそ、日々の記録の積み重ねが何より大切です。

授業の準備や教材づくりに追われる中で、複数の取引先からの報酬や源泉徴収を一つひとつ集計し、経費を按分して帳簿に落とし込む作業は、想像以上に手間がかかります。本業に集中したいのに、申告のたびに何日もパソコンの前で数字と格闘している方も多いのではないでしょうか。領収書丸投げドットコムは、領収書や請求書を郵送またはスマホ撮影で送るだけで、税理士監修のもと日々の記帳から確定申告書類の作成までをサポートします。複数の報酬整理を任せて教える時間を取り戻せるか無料で相談することができます(相談は無料です)。開始までの流れはご利用の流れのページでご確認いただけます。

【本記事の監修】
領収書丸投げドットコム 責任者 山下
個人事業主・フリーランス専門の記帳代行サービス「領収書丸投げドットコム」(運営:それいけ株式会社)の責任者として、日々の記帳代行・確定申告サポートの実務知見に基づき本記事の内容を確認しています。本記事は、国税庁など公的機関の公表情報をもとに作成しています。

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