プレゼント・景品・サンプルは経費になる?広告宣伝費と販売促進費の使い分け
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税務

顧客に配るプレゼント・景品・サンプルは、販売促進や宣伝のための支出として経費になります。不特定多数へ配る販促品が経費になるかと、広告宣伝費・販売促進費・接待交際費の使い分けを、可否早見表つきで整理します。
キャンペーンの景品や試供品、来店客へのちょっとしたプレゼントは、売上を伸ばすための支出として経費にできます。ただし、誰に配るか・目的が何かによって使う勘定科目が変わり、特定の相手への贈答とは扱いが異なります。まずは判断の基準を整理しましょう。
☑ キャンペーンの景品や試供品を経費にできるか確かめたい
☑ プレゼント・サンプルをどの勘定科目で処理するか知りたい
☑ 広告宣伝費と接待交際費のどちらになるのか整理したい
この記事を読むと、販促品が経費になるかの判断と、配る相手・目的に応じた科目の使い分けが早見表でわかります。
販売促進のためのプレゼント・景品は経費になる
結論として、不特定多数の顧客に配るプレゼント・景品・サンプルは、販売促進や宣伝を目的とした支出として経費になります。売上を増やすための事業活動の一環と説明できるためです。ポイントは「特定の相手」ではなく「不特定多数」に向けた宣伝・販促である点です。
広告宣伝費・販売促進費になるもの
宣伝や販売促進のために広く配るものは、広告宣伝費または販売促進費で処理します。試供品(サンプル)、キャンペーンの景品、来店客へのノベルティ、屋号入りの粗品などが該当します。宣伝色が強いものは広告宣伝費、購入者への特典やおまけ的なものは販売促進費、と使い分けるのが一般的です。
接待交際費との違いは「相手が特定されているか」
同じ「配る」でも、特定の取引先へのお中元やお礼の品は接待交際費になります。広告宣伝費・販売促進費との違いは、配る相手が不特定多数か、特定の相手かという点です。誰に向けた支出かを意識すると科目を選びやすくなります。特定の相手への贈答の考え方は、お中元・手土産の解説とあわせて整理しておくとよいでしょう。
広告宣伝費・販売促進費・接待交際費の可否早見表
プレゼント・景品まわりの支出を、相手と目的で整理しました。あくまで一般的な目安です。
支出の例 | 相手・目的 | 勘定科目の目安 |
|---|---|---|
試供品・サンプルの配布 | 不特定多数への宣伝 | 広告宣伝費 |
キャンペーンの景品・抽選プレゼント | 不特定多数への販促 | 広告宣伝費/販売促進費 |
購入者へのおまけ・特典 | 顧客への販促 | 販売促進費 |
来店客への屋号入り粗品 | 不特定多数への宣伝 | 広告宣伝費 |
特定の取引先へのお中元・お礼 | 特定の相手への贈答 | 接待交際費 |
紹介してくれた顧客への謝礼 | 特定の相手・状況による | 販売促進費/接待交際費 |
科目の選び方に迷ったときは、内容を雑費に流さず、目的が分かる科目を選ぶことが大切です。科目全体の考え方は勘定科目の見直しで節税につなげる方法や雑費が多いとなぜダメかを解説した記事をご覧ください。
記帳と在庫の注意点
販促品を経費にするときは、配布の目的と数量を記録に残しておくと安心です。特に、自社商品を景品や試供品として無償で提供する場合は、仕入や在庫の処理とあわせて考える必要があります。売れる商品を配布に回した分は、販促の費用として振り替える処理が必要になります。キャンペーンのたびに科目判断と在庫の振り替えを続けるのが負担なら、販促費の記帳をまるごと任せる選択肢もあります。
自社商品を配布する場合の考え方
販売用に仕入れた商品をサンプルや景品として配った場合、その分は売上原価ではなく販促の費用として扱います。数量を記録しておかないと、在庫と経費の金額が合わなくなります。私的な消費と混同しないよう、配布記録を残しましょう。お金と在庫の管理は生活費と事業費が混ざるときの記録の残し方も参考になります。
記録として残しておきたいもの
景品・サンプルの購入時の領収書に加え、いつ・どのキャンペーンで・どれくらい配ったかをメモしておくと、事業のための販促だと説明しやすくなります。日々の整理は領収書の整理術が役立ちます。
よくある質問
Q. キャンペーンの景品は全額経費になりますか?
不特定多数の顧客に向けた販促・宣伝目的の景品は、広告宣伝費や販売促進費として経費にできます。事業のための販促であることが分かるよう、キャンペーンの内容と配布記録を残しておきましょう。私的に消費した分は経費になりません。
Q. 試供品(サンプル)の費用はどの科目ですか?
宣伝のために不特定多数へ配る試供品は、広告宣伝費で処理するのが一般的です。自社商品をサンプルに回した場合は、その分を仕入や在庫から販促の費用へ振り替える処理を行います。
Q. 顧客を紹介してくれた人への謝礼は経費になりますか?
紹介の謝礼は、販売促進費や接待交際費として経費にできる場合があります。相手が特定される点で贈答に近い性質もあるため、目的と相手を記録に残しておきましょう。高額なものや現金の謝礼は扱いに注意が必要です。
Q. 広告宣伝費と販売促進費は分けないといけませんか?
厳密に分ける義務はありませんが、宣伝目的か販促目的かで科目を分けておくと、費用対効果を把握しやすくなります。どちらで処理する場合も、一度決めた基準を継続して使うことが大切です。
販促品の科目で迷ったときの結論
プレゼント・景品・サンプルは、不特定多数の顧客への宣伝・販促を目的とするものであれば、広告宣伝費や販売促進費として経費になります。特定の取引先への贈答は接待交際費になるなど、配る相手によって科目が変わる点がポイントです。自社商品を配布する場合は、在庫と経費の振り替えを忘れず、配布記録を残しておきましょう。
参考:国税庁タックスアンサー No.2210 必要経費の知識
販促のたびに科目を判断し、在庫の振り替えや配布記録まで管理するのは、本業を持つ個人事業主にとって手間のかかる作業です。キャンペーンが増えるほど、処理も複雑になります。
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【本記事の監修】
領収書丸投げドットコム 責任者 山下
個人事業主・フリーランス専門の記帳代行サービス「領収書丸投げドットコム」(運営:それいけ株式会社)の責任者として、日々の記帳代行・確定申告サポートの実務知見に基づき本記事の内容を確認しています。本記事は、国税庁など公的機関の公表情報をもとに作成しています。








