バー・スナックの記帳|現金売上・ボトルキープ・キャスト報酬を解説
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税務

バー・スナックの記帳は、現金売上をレジ締めで日ごとに記録し、ボトルキープを前受金で預かり、キャストへの支払いを正しい科目で付けるのが要です。売上の付け方から仕入・人件費、月次の締めまでを実例つきで整理します。
バー・スナックは、現金商売が中心で、ボトルキープやセット料金の前払い、キャスト(ホステス・従業員)への支払いなど、他の飲食業にはない記帳のポイントがあります。現金の管理があいまいだと売上が正しく把握できず、キャストへの支払いの科目を間違えると経費の処理でつまずきます。現金・前受金・人件費の3点を押さえることが、正しい帳簿づけの近道です。
☑ 現金売上が中心で、1日の売上とレジの現金をどう合わせるか分からない
☑ ボトルキープの代金を、受け取った日に全部売上にしてよいか迷う
☑ キャストへの支払いを給与と外注費のどちらで付けるか知りたい
バー・スナックを営む個人事業主の日々の記帳と月次の締めを、勘定科目の具体例と数値例を交えて解説します。現金と前受金・人件費の付け方に迷わなくなるよう、順を追って見ていきます。
現金売上の帳簿づけとレジの合わせ方
バー・スナックの売上は現金が中心なので、1日の営業後にレジ締めで確定した売上を現金出納帳に記帳するのが基本です。セット料金・チャージ・ドリンク・お通しなどメニューが分かれていても、日別の合計を1行で計上すれば十分です。現金商売こそ、日々の売上とレジ残高を合わせる習慣が欠かせません。
現金は毎日レジ締めで合わせる
閉店後、実際のレジ現金と帳簿上の売上を突き合わせ、差が出たら「現金過不足」で調整します。現金商売は帳簿と現金がずれやすいため、毎日締める運用が信頼できる帳簿づくりにつながります。日々の現金の合わせ方は現金出納帳の付け方と合わせ方を参考にしてください。丁寧な現金管理は個人事業主の税務調査ガイドで解説する調査対応の面でも重要です。
キャッシュレス売上の入金管理
カードやQR決済を導入している場合は、決済手数料が引かれた金額が後日入金されます。売上は手数料を引く前の総額で計上し、差し引かれた手数料は「支払手数料」で経費にします。売った日と入金日がずれる点も、月次の締めで意識しておきましょう。
ボトルキープは「前受金」で預かる
ボトルをキープしてもらい代金を先に受け取ったときは、その場では全額を売上にせず「前受金」で預かる考え方が実態に合います。飲まれた分(提供した分)を売上に振り替えていくことで、月ごとの売上が実態どおりになります。実務上はボトル代金を受け取った時点で売上にする店もありますが、キープ期間が長い場合は前受金で管理すると正確です。
ボトルキープ・前売りチケットの考え方
前もって受け取ったセット券やチケットも、使われるまでは「前受金」で預かり、来店・提供のたびに売上へ振り替えます。前受金の考え方は商品券・ギフトカードを発行・受領したときの記帳と売上計上とも共通します。自店の運用(受取時に売上か、提供時に売上か)を決めて、毎回同じ基準で処理することが大切です。
仕入・キャスト報酬など経費の記帳
酒類・ドリンク・おつまみの仕入は「仕入高」、キャストへの支払いは働き方の実態に応じて「給料賃金」または「外注費」で記帳します。雇用契約に近い働き方なら給与、独立した個人としての請負に近ければ外注費、と実態で判断します。夜の営業と接客の合間に給与・外注の判断まで抱えるのが難しければ、飲食店の記帳に特化したサポートに任せる方法もあります。
バー・スナックの勘定科目の例
取引の内容 | 勘定科目 |
|---|---|
酒類・ドリンク・おつまみの仕入 | 仕入高 |
おしぼり・グラス・紙ナプキン等 | 消耗品費 |
キャスト(雇用)への支払い | 給料賃金 |
ヘルプ・外部スタッフへの支払い | 外注費 |
カラオケ機器のリース料 | 賃借料(リース料) |
店舗の家賃・水道光熱費 | 地代家賃・水道光熱費 |
送迎タクシー代・おしぼりリース | 旅費交通費・賃借料 |
給与と外注費の区分は税務上のポイントになりやすく、実態と異なる処理は否認されることがあります。飲食業の原価管理の考え方は飲食店の原価率管理と帳簿も参考になります。記帳・帳簿の保存ルールは国税庁「No.2080 白色申告者の記帳・帳簿等保存制度」で確認できます。
お通し・チャージの扱い
お通しやチャージ(席料)も売上の一部として計上します。ドリンクや料理と分ける必要は必ずしもありませんが、店舗の売上構成を把握したい場合は補助科目で区分しても構いません。
月次の締めと数値例
月次では「その月の来店売上+消化したボトルキープ分」を売上として認識し、仕入・人件費・家賃を差し引いて利益を確認します。現金商売のため、レジ締めの合計と実際の入金・出金が一致しているかを毎月チェックすることが特に大切です。
数値例で見る1か月の記帳
たとえば、月の売上が来店分180万円、ボトルキープから消化した分20万円の合計200万円だったとします。ここから酒類などの仕入40万円、キャストへの給与60万円、店舗家賃25万円、リース料・消耗品10万円、送迎タクシー代5万円を差し引くと、その月の利益はおよそ60万円と見えてきます。ボトルキープの未消化残高が前受金として帳簿に残っている点も確認しましょう。
よくある質問
Q. キャストへの支払いは給与ですか、外注費ですか?
働き方の実態で判断します。時間拘束があり店の指揮命令で働くなら「給料賃金」、独立した個人として自由に働くなら「外注費」に近くなります。実態と異なる処理は税務上否認されることがあるため、契約や勤務の実態に合わせましょう。
Q. ボトルキープの代金は受け取った日の売上にしてよいですか?
キープ期間が短ければ受取時に売上とする運用も見られますが、期間が長い場合は「前受金」で預かり、飲まれた分を売上に振り替えると実態に合います。自店の方針を決め、毎回同じ基準で処理することが大切です。
Q. 現金が合わないことが多いのですが、どうすればよいですか?
毎日レジ締めで実際の現金と帳簿を突き合わせ、差額は「現金過不足」で調整します。差が頻繁に出る場合は、釣銭準備金の管理やレジ入力のルールを見直すと改善しやすくなります。
Q. お通しやチャージも売上に含めますか?
はい。お通しやチャージ(席料)も事業の売上として計上します。ドリンクや料理と分けなくても申告できますが、売上構成を把握したい場合は補助科目で区分しても構いません。
まとめ:現金・前受金・人件費がバーの記帳の三本柱
バー・スナックの記帳は、現金売上を毎日レジ締めで合わせ、ボトルキープは前受金で預かり、キャストへの支払いを実態に応じて給与か外注費で付けるのが要です。この三本柱を押さえれば、現金商売でも信頼できる帳簿を保てます。
夜ごとの現金合わせと、キャストへの支払いの仕訳を、閉店後に一人で続けるのは骨が折れます。数字が合わないまま確定申告を迎える前に、記帳そのものを外に出す選択肢も考えてみてください。
領収書丸投げドットコムでは、仕入の領収書やレジのレシートを郵送・スマホ撮影で送るだけで、日々の記帳から確定申告書類の作成までを代行します。領収書を送るだけで完結するので、店の運営に時間を回せます。まずは夜の営業に集中できる記帳体制を無料で相談するところから。初めての方の相談も無料です。実際の任せ方は飲食店の導入事例を見るとイメージできます。
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【本記事の監修】
領収書丸投げドットコム 責任者 山下
個人事業主・フリーランス専門の記帳代行サービス「領収書丸投げドットコム」(運営:それいけ株式会社)の責任者として、日々の記帳代行・確定申告サポートの実務知見に基づき本記事の内容を確認しています。本記事は、国税庁など公的機関の公表情報をもとに作成しています。








