ホーム

/

コラム一覧

/

個人事業主の帳簿づけでよくある間違い10...

2026/7/19

個人事業主の帳簿づけでよくある間違い10選を解説

  • 税務

個人事業主の帳簿づけの間違いには「よくあるパターン」があり、その多くは知っているだけで防げます。お金の混在や経費の判断ミス、勘定科目や日付の不統一など、起こりやすい10個の間違いと直し方を整理します。

簿記を学ぶ機会がないまま開業した方も多く、「とりあえずつけているけれど、これで正しいのか」というモヤモヤを抱えたまま毎年の確定申告を迎えがちです。よくある落とし穴を先に知っておけば、申告前の慌てた修正もぐっと減らせます。

☑ 帳簿のつけ方が自己流で、本当に合っているのか不安

☑ 確定申告のときに数字が合わなくて毎年あわてている

☑ 税務調査で帳簿の間違いを指摘されないか心配

個人事業主やフリーランスとして仕事をしていると、避けて通れないのが日々の帳簿づけです。とはいえ、簿記をきちんと学ぶ機会がないまま開業した方も多く、「とりあえずつけてはいるけれど、これで正しいのかわからない」というモヤモヤを抱えたまま毎年の確定申告を迎えている方は少なくありません。実は、帳簿づけの間違いには「よくあるパターン」があり、その多くは知っているだけで防げるものです。

とくに起こりやすい10個の間違いを、なぜ間違いなのか・どう直せばよいのかという視点で具体的に見ていきます。自己流の帳簿に不安があり、根本から任せてしまいたい場合は、記帳を代行してもらう方法もあります。

お金の流れの記録でよくある間違い

1. 事業用とプライベートのお金が混ざっている

個人事業主でいちばん多いのが、事業のお金と生活費が同じ財布・同じ口座でぐちゃぐちゃになっているケースです。事業用の売上が入ってくる口座から、そのままスーパーの買い物代や家賃を引き落としていると、どこまでが経費でどこからが生活費なのかが帳簿上わからなくなります。

対策はシンプルで、事業専用の銀行口座とクレジットカードを1つずつ用意することです。事業のお金はそこに集約し、生活費は個人用の口座から出すようにすると、通帳を見るだけで事業の動きが追えるようになります。生活費を事業の口座から出したときは「事業主貸」、逆にプライベートのお金を事業に入れたときは「事業主借」という勘定科目で記録します。

2. 現金売上や少額の支払いを記録し忘れる

カード払いや振込はあとから明細で確認できますが、現金でのやりとりは記録を忘れやすいものです。とくに、ちょっとした文房具を現金で買った、お客様から現金で受け取った、といった少額の取引が抜け落ちると、現金の残高と帳簿が合わなくなります。

レシートはその場で必ず受け取り、財布に入れっぱなしにせず1か所にまとめる習慣をつけましょう。現金商売の方は、手元の現金を実際に数えて帳簿の現金残高と突き合わせる「現金チェック」を定期的に行うと、記録漏れに早く気づけます。現金の記録の基本は、現金出納帳のつけ方で確認できます。

経費の計上でよくある間違い

3. プライベートと共用のものを全額経費にしている

自宅を事務所にしている方の家賃や電気代、仕事にもプライベートにも使うスマホ代などを、全額そのまま経費にしているケースがよくあります。これらは事業で使っている分だけを経費にできる「家事按分」の対象です。たとえば家の広さのうち仕事部屋が占める割合、1週間のうち事業で使う日数の割合など、合理的な基準で事業使用分を計算して計上します。

按分割合は「なぜその割合にしたのか」を自分で説明できることが大切です。面積や使用時間など根拠をメモに残しておくと、あとから見ても安心ですし、確定申告のときに毎年同じ基準で計算しやすくなります。

4. 経費にならないものを経費にしている

逆に、本来は経費にできないものを計上してしまう間違いもあります。代表的なのは、自分自身の生活費・所得税や住民税・国民年金や国民健康保険の保険料です。これらは事業の経費ではありません(ただし社会保険料や年金は「所得控除」として申告で別枠で差し引けます)。

また、1着10万円のスーツや高価な腕時計など「仕事にも使うけれど生活でも使える」ものは、全額経費として認められにくい傾向があります。経費かどうか迷ったら「これは売上を得るために直接必要な支出か」と自問してみると、判断の目安になります。

5. 高額なものを一度に全額経費にしている

パソコンや業務用の機材などを買ったとき、その全額をその年の経費にしてしまうのもよくある間違いです。取得価額がおおむね10万円以上のものは「固定資産」となり、原則として減価償却といって、使う年数に分けて少しずつ経費にしていく必要があります。

金額の区分によって扱いが変わるため、まとまった買い物をしたときは「これは一括で経費にできるのか、それとも分けるのか」を確認するクセをつけましょう。判断に迷う金額帯のものは、購入前後に専門家へ相談しておくと安心です。

勘定科目・日付・証ひょうの間違い

6. 勘定科目がバラバラ・自己流すぎる

同じ内容の支出なのに、あるときは「消耗品費」、あるときは「雑費」と、その都度ちがう勘定科目に入れてしまうと、年間でどの費用にいくら使ったのかが正しく把握できません。経営の判断材料としても役に立たなくなります。勘定科目を整えることは節税にもつながり、勘定科目の見直しで節税につなげる方法が参考になります。

勘定科目は完璧に分類することよりも、自分なりのルールを決めて毎回同じように使うことのほうが大切です。「ガソリン代は旅費交通費」「コピー用紙は消耗品費」のように、迷いやすいものは一覧メモを作っておくと統一しやすくなります。なお、何でも「雑費」に入れると内訳が見えなくなるので、雑費は本当に分類しにくいものだけにとどめましょう。雑費が多いとなぜよくないのかは、雑費が多いと避けたい理由で解説しています。

7. 計上する日付を間違えている

帳簿には「いつの取引か」を正しく記録する必要があります。とくに間違いやすいのが、売上や経費を実際にお金が動いた日で記録してしまうケースです。原則として、売上は商品やサービスを提供した日、経費はそのサービスを受けた・物が納品された日で計上します(発生主義)。

年末年始をまたぐ取引はとくに注意が必要です。12月に仕事を終えて翌年1月に入金された売上は、原則として「終えた年」の売上になります。年をまたぐ取引は、どちらの年に入れるべきか一度立ち止まって確認しましょう。

8. レシート・領収書を捨てている、保存できていない

帳簿に記録したから、と安心してレシートや領収書を捨ててしまうのは危険です。帳簿や請求書・領収書などの証ひょう書類は、原則として一定期間の保存が法律で義務づけられています(帳簿・書類の保存制度は国税庁タックスアンサーNo.2080「白色申告者の記帳・帳簿等保存制度」で確認できます)。保存がないと、せっかく計上した経費の裏づけができず、税務調査の際に認めてもらえないおそれがあります。

紙の書類は月ごと・科目ごとに封筒やファイルに分けて保管し、感熱紙のレシートは文字が消える前にコピーや写真で残しておくと安心です。近年は電子的に受け取った請求書などのデータ保存にもルールがあるため、メールやサイトでダウンロードした書類は決まったフォルダに整理しておきましょう。

記帳の習慣と申告にまつわる間違い

9. 帳簿づけを後回しにして確定申告前にまとめてやる

1年分の領収書を確定申告の直前にまとめて入力しようとすると、何の支出だったか思い出せない、レシートが見つからない、入力ミスに気づけない、と間違いの温床になります。慌てて作業すると数字の打ち間違いも増えます。

理想は毎日ですが難しければ週に1回、最低でも月に1回は決まった日に帳簿づけをする習慣をつけましょう。こまめに記録するほど1回あたりの負担は軽く、間違いにも早く気づけます。「金曜の午後は経理の時間」のように予定として固定してしまうのがおすすめです。

10. 青色申告の要件を満たしていないのに控除を受けようとする

青色申告特別控除の最大65万円は魅力的ですが、これを受けるには事前の「青色申告承認申請書」の提出に加え、複式簿記による記帳と、貸借対照表・損益計算書の作成、さらに電子申告(e-Tax)などの一定の要件を満たす必要があります(要件の全体像は国税庁タックスアンサーNo.2070「青色申告制度」で確認できます)。簡易な帳簿(単式簿記)だけでは最大額の控除は受けられず、控除額が下がります。

「青色申告にしたつもり」「65万円控除のつもり」でいたのに、いざ申告のときに要件を満たしておらず控除額が減ってしまった、というのは非常にもったいない間違いです。自分がどの方式で申告しているのか、必要な帳簿が作れているのかを一度しっかり確認しておきましょう。

よくある質問

Q. 帳簿の間違いに後から気づいたらどうすればいいですか?

気づいた時点で正しい内容に修正しましょう。帳簿の間違いを見つけたときの具体的な直し方は、帳簿の間違いの直し方にまとめています。帳簿は鉛筆書きや訂正できる会計ソフト上で直し、修正の履歴がわかるようにしておくと安心です。すでに確定申告を提出した後で、税額が変わるような間違いに気づいた場合は、税額が増えるなら「修正申告」、減るなら「更正の請求」という手続きがあります。間違いに気づいたら放置せず、早めに対応することが大切です。

Q. 会計ソフトを使えば帳簿の間違いはなくなりますか?

会計ソフトは計算ミスや転記ミスを減らし、勘定科目の候補も出してくれるため、手書きより間違いはぐっと減ります。ただし、入力する元のデータが間違っていたり、家事按分や減価償却といった判断が必要な部分は、ソフトだけでは正しくなりません。「入力の自動化」と「正しい知識・判断」は別物だと考え、迷う部分は確認しながら進めるのが安全です。

Q. 簿記の知識がまったくなくても帳簿はつけられますか?

会計ソフトの普及で、簿記の専門知識がなくても日々の入力はできるようになりました。とはいえ、本記事で挙げたような「経費になるか」「いつ計上するか」といった判断には基礎的な考え方が必要です。最初は調べながら、難しいと感じる部分は専門家に任せるという使い分けも、忙しい個人事業主にとっては現実的な選択です。

帳簿の間違いは「知って・続ける」ことで防げます

今回ご紹介した10の間違いは、お金の混在や記録漏れ、経費の判断ミス、勘定科目や日付の不統一、証ひょうの保存漏れ、後回しにすることや青色申告の要件不足など、どれも個人事業主に起こりやすいものばかりです。共通して言えるのは、正しい知識を少し知っておくこと、そしてこまめに記録を続けることで、その大半は防げるということです。確定申告の直前にあわてて修正する負担も、ぐっと軽くなります。

家事按分や減価償却の判断まで含めて、記帳から申告まで自分で正確に続けるのは大きな負担です。「間違っていないか毎年不安」という状態を、根本から解消する方法もあります。

領収書丸投げドットコムは、お手元の領収書や請求書を郵送かスマホ撮影で送るだけで、日々の記帳から確定申告書類の作成まで代行します。何枚でも定額 月額6,600円(税込)・税理士監修で、帳簿の正確さは専門家が担保します。帳簿の不安を手放して本業に集中できるか、無料で相談してみるところから始められます。相談は無料です。申告までまとめて頼みたい方は確定申告の丸投げ代行もご覧ください。

【本記事の監修】
領収書丸投げドットコム 責任者 山下
個人事業主・フリーランス専門の記帳代行サービス「領収書丸投げドットコム」(運営:それいけ株式会社)の責任者として、日々の記帳代行・確定申告サポートの実務知見に基づき本記事の内容を確認しています。本記事は、国税庁など公的機関の公表情報をもとに作成しています。

これらの悩み・経理の課題

領収書丸投げドットコムが解決します!

領収書何枚でも月額6,600円、安心丸投げ!

領収書丸投げドットコムは
事業者様の代わりに仕分け・記帳業務を丸っと代行します

領収書、通帳コピー、請求書を丸投げするだけで、プロが会計ソフト入力し試算表を出力。月額6,600円定額で無制限対応。郵送・オンライン提出で手間ゼロ、税理士監修で正確安心。解決策として、時間節約とミス防止を実現。事業専念で売上アップへ。

詳しく見る

このような方におすすめ!

領収書が山積みで
時間不足

会計ソフトの操作が
複雑でイライラ

確定申告
期限ぎりぎりでパニック

会計ソフトの操作が
複雑でイライラ

領収書丸投げドットコムに
記帳代行を任せるメリット

税理士監修で
経理の不安から解放

税理士監修の体制により、勘定科目の妥当性や青色申告要件を確認しながら記帳を行います。申告や税務調査を見据えた帳簿を整えることで、経理に対する不安や将来的なリスクを大きく軽減します。

仕訳・記帳の
悩みとストレスから解放

領収書の整理や勘定科目の判断に毎回迷う必要がなくなります。専門スタッフが仕訳・記帳を代行するため、入力ミスや科目選択のストレスから解放され、経理作業を後回しにする不安もなくなります。

記帳の
時間と労力を大幅に節約

これまで記帳に費やしていた時間と労力を大幅に削減できます。領収書を送るだけで帳簿が整うため、本業や営業活動、売上づくりに集中できる環境をつくることが可能です。