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2026/8/11

確定申告のe-Tax(パソコン方式)の手順をやさしく解説

  • 確定申告

☑ e-Taxをパソコンで使いたいけれど、最初に何を準備すればいいのか分からない

☑ マイナンバーカードやカードリーダーが必要なのか、スマホで読み取れるのか知りたい

☑ 作成コーナーの画面が多すぎて、どこをどう進めればいいか不安

確定申告のシーズンが近づくと、「今年こそはパソコンのe-Taxで提出してみよう」と考える個人事業主・フリーランスの方は多いものです。郵送や税務署に並ぶ手間が省けて、控除の上乗せも期待できる便利な仕組みですが、いざ始めようとすると準備物や画面の流れが分からず、つまずいてしまう方も少なくありません。

この記事では、確定申告をe-Tax(パソコン方式)で行う手順を、準備から送信完了までやさしく解説します。マイナンバーカードの読み取り方法、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」の進め方、つまずきやすいポイントまで、一連の流れがイメージできるようにまとめました。これを読めば、初めての方でも落ち着いて作業を進められるはずです。

e-Taxの「パソコン方式」とはどんな提出方法か

e-Taxには複数の方式がある

e-Taxとは、確定申告書などを紙ではなくインターネット経由で電子的に提出できる国税の電子申告システムです。提出方法はいくつかあり、大きく分けると「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」があります。さらに、操作に使う端末によって「パソコンで行う方法」と「スマホで行う方法」に分かれます。

この記事で扱う「パソコン方式」は、パソコンの画面で国税庁の作成コーナーを操作し、本人確認はマイナンバーカードで行う、という組み合わせを指すことが多いです。大きな画面でじっくり入力したい方や、複数の書類を見比べながら作業したい方に向いています。

マイナンバーカード方式とID・パスワード方式の違い

2つの方式の違いを、ざっくり押さえておきましょう。

  • マイナンバーカード方式:マイナンバーカードを使って本人確認をする方法です。事前に税務署へ出向く必要がなく、自宅で完結できます。

  • ID・パスワード方式:税務署で発行してもらったIDとパスワードを使う方法で、マイナンバーカードがなくても利用できます。ただし、これは暫定的な方法と位置づけられており、将来的にはマイナンバーカード方式が中心になっていく流れです。

これから新しく始めるなら、長く使えるマイナンバーカード方式を選んでおくのが安心です。この記事も、マイナンバーカードを使うパソコン方式を前提に解説していきます。

パソコンでe-Taxを使うための準備物

そろえておきたいもの

作業を始める前に、次のものを手元に用意しておくとスムーズです。

  • マイナンバーカード:本人確認に使います。通知カードではなく、顔写真付きのプラスチックカードです。

  • マイナンバーカードの暗証番号:「利用者証明用電子証明書」の4桁の数字と、「署名用電子証明書」の英数字6〜16桁の2種類を使います。忘れていると先に進めないので、思い出しておきましょう。

  • カードを読み取る機器:ICカードリーダーライターか、対応するスマートフォンのどちらかです。

  • 収入や経費の資料:売上の集計、経費の領収書や帳簿、各種控除の証明書(生命保険料控除証明書、医療費の明細など)です。

カードリーダーがなくてもスマホで読み取れる

「ICカードリーダーをわざわざ買わないといけないの?」と心配される方もいますが、最近はパソコン方式でもスマートフォンをカードリーダー代わりに使えるようになっています。パソコンの作成コーナーで二次元コードを表示し、マイナンバーカード読み取りに対応したスマホアプリで読み込むことで、本人確認を進められます。

そのため、パソコンの大きな画面で入力しつつ、カードの読み取りだけスマホで行う、という使い方もできます。手持ちのスマホがマイナンバーカードの読み取りに対応しているか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

パソコン側の事前設定

初めて利用するときは、推奨環境のブラウザを使うことと、画面の案内にしたがって必要な設定や読み取り用ソフトの導入を済ませることが大切です。作成コーナーの最初に事前準備のチェックがあるので、その案内に沿って進めれば、専門知識がなくても準備を整えられます。

確定申告書等作成コーナーでの基本的な流れ

作成コーナーにアクセスして作成を始める

パソコン方式の入力は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」というウェブ上のサービスで行います。トップ画面から新しく申告書を作成する流れを選び、提出方法として「e-Taxで提出(マイナンバーカード方式)」を選択するのが基本です。次に、作成する申告書の種類を選びます。事業所得がある個人事業主であれば、所得税の申告を選ぶことになります。

マイナンバーカードで本人確認(ログイン)をする

作成の途中、またはログイン時に、マイナンバーカードの読み取りを求められます。スマホで読み取る場合は画面の二次元コードをアプリで読み込み、利用者証明用の暗証番号(4桁)を入力します。ここで読み取りに成功すると、過去の申告情報や登録済みの氏名・住所などが引き継がれ、入力の手間が減ることがあります。

読み取りがうまくいかないときは、カードの向きや位置、暗証番号の入力ミスが原因のことが多いです。あわてず、案内にしたがって再度試してみましょう。

収入・所得・控除を順番に入力する

本人確認が終わると、いよいよ金額の入力です。作成コーナーは画面の案内に沿って項目が並んでいるので、上から順に進めれば全体を埋められます。

  • 収入金額・所得金額:事業の売上や、必要経費を差し引いた所得を入力します。青色申告の方は、あわせて青色申告決算書の数字を反映させます。

  • 所得控除:社会保険料控除、生命保険料控除、医療費控除、基礎控除など、自分に当てはまるものを入力します。

  • 税額控除など:住宅ローン控除などが該当する場合に入力します。

入力すると税額が自動で計算されるので、電卓で複雑な計算をする必要はありません。

青色申告決算書・収支内訳書の扱い

事業所得は決算書の作成から始めると流れがよい

個人事業主の場合、いきなり申告書本体に売上を入れるのではなく、先に「青色申告決算書」(青色申告の方)や「収支内訳書」(白色申告の方)を作成すると、その金額が申告書へ自動的に反映されてスムーズです。作成コーナーでは、これらの決算書類もパソコン上で作成できます。

売上、仕入、経費の各科目を入力していくと、利益(所得)が計算されます。日頃から帳簿をつけていれば、その集計値を転記するだけなので、ここで大きく迷うことは少ないでしょう。

青色申告特別控除を確実に受けるために

青色申告には、要件を満たすことで所得から差し引ける青色申告特別控除があります。最大65万円の控除を受けるための要件の一つが、e-Taxによる電子申告(または電子帳簿保存)です。つまり、紙ではなくe-Taxで提出すること自体が、控除額を最大にするための条件になっています。

せっかく日々きちんと記帳していても、提出方法や入力内容の選択を誤ると、控除額が下がってしまうことがあります。決算書の作成画面で、控除額の選択を正しく行えているか確認しておくと安心です。

送信から控えの保存までの最終ステップ

署名用電子証明書で電子署名して送信する

入力がすべて終わったら、内容を画面で見直し、いよいよ送信です。送信の直前に、マイナンバーカードの「署名用電子証明書」での読み取りを求められます。ここでは、ログイン時とは別の、英数字6〜16桁の暗証番号を入力します。電子署名が完了すると、申告データが税務署へ送信されます。

送信後に「受付完了」の表示や受信通知が確認できれば、提出は完了です。郵送のように到着を待つ必要がなく、その場で受付状況が分かるのがe-Taxの利点です。

申告書の控えと送信結果は必ず保存する

提出が終わったら、申告書の控え(PDF)と、受信通知の内容を必ず保存・印刷しておきましょう。これらは、後から所得を証明する書類が必要になったときや、内容を確認したいときに役立ちます。データはパソコンの分かりやすい場所に保管し、紙でも一部残しておくと安心です。

添付書類の扱いに注意する

控除の証明書などは、e-Taxで提出する場合、内容を入力することで添付を省略できるものがあります。ただし、省略したからといって書類を捨ててよいわけではなく、一定期間の保存を求められるものもあります。手元の証明書類は、提出後もしばらく保管しておきましょう。

よくある質問

Q. ICカードリーダーは必ず必要ですか?

必ずしも必要ではありません。マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォンがあれば、パソコンの画面に表示される二次元コードを読み込む形で本人確認ができます。カードリーダーを使うか、スマホを使うかは、お手持ちの環境に合わせて選べます。

Q. 暗証番号を忘れてしまった場合はどうすればいいですか?

マイナンバーカードの暗証番号には種類があり、一定回数間違えるとロックがかかります。忘れた場合やロックされた場合は、市区町村の窓口で再設定の手続きが必要になることがあります。確定申告期間(原則2月16日〜3月15日)の直前は窓口が混み合いやすいので、早めに確認しておくと安心です。

Q. 途中で入力をやめて、後で続きから再開できますか?

作成コーナーでは、入力途中のデータを保存して、後日読み込んで再開することができます。一度に全部終わらせる必要はないので、資料が足りないときはいったん保存し、そろってから続きを進めるとよいでしょう。

まとめ:e-Tax(パソコン方式)は準備さえ整えば心強い味方

確定申告のe-Tax(パソコン方式)は、マイナンバーカードと暗証番号、読み取り用の機器(またはスマホ)、収入・経費の資料をそろえておけば、自宅のパソコンから申告を完結できる便利な方法です。作成コーナーの案内に沿って、本人確認、収入・控除の入力、決算書の作成、電子署名による送信、控えの保存という流れで進めれば、初めてでも形にできます。e-Taxで提出することは、青色申告特別控除を最大にするための条件にもなっており、メリットの大きい選択です。

とはいえ、日々の記帳から決算書の作成、控除の判断、そして慣れない画面操作までを、本業の合間にすべて自分で行うのは大きな負担です。入力を一つ間違えただけで控除額が変わってしまうこともあり、「これで合っているのか」と不安を抱えながら作業を続けるのは、時間も気力も消耗します。

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